養育里親1年目のリアル|2〜4歳未就園児の短期預かり体験談
〜日々の気づきと、ちょっとリアルなお金の話〜
こんにちは、中間管理職パパ(MMPP.K)ことkey-_-bouです。
去年の夏から、我が家は「養育里親」として暮らしをスタートしております。
主に2〜4歳の未就園児を、短期間ずつお預かりしています。
この1年で出会った子どもたちは、みんな“事情”を抱えていて、でも、どの子も唯一無二の存在でした。
初めての育児でもないのに、育児ってこんなに初体験の連続だったっけ?な日々を送っております。
今回は、そんな気づきと共に、気になる“お金の話”もちょっと交えつつお伝えします。
以前のブログ記事は下記からどうぞ!どうして初めてみたのか?なんで?どうやって??みたいなことを書いた気がします。
🏡 なぜ未就園児を短期で?
我が家には4人の実子がおり、一番上はすでに大学生で家を出ています。
養育里親になれたのは、2番目が大学受験のタイミングの年でした。
そして今年は、3番目の子が大学受験、末っ子は中学生になったばかり。
そんな家の事情もあり、受験期の家庭内の落ち着きを優先し、児童相談所や支援センターと相談して、2歳から4歳くらいの未就園児を1週間から45日間程度の短期で預かることを基本としています。
🧒 いろんな子が来てくれました
この1年で預かった子どもたちは数名。
年齢はだいたい同じくらいでしたが、性格、背景はバラバラで、誰一人として同じ子はいませんでした。
・自分ルールにこだわり過ぎる子
・お腹がはち切れそうになるまで、お代わりをしたがる子
・おむつにうんちが出てても、何も感じず遊ぶ子
・毎晩1〜2時間泣きつかれないと眠れない子
・「どういたしまして」を覚えて得意げだった子
・公園で一歩も遊ばずに泣き続けた子
・アンパンマンをねだる子(歌とか絵です)
・「お母さんorママ」という言葉を一度も口にしない
・ズボンの脱ぎはきができるようになった子
・感情が欠落したように突如無表情になる子
・常に人の表情をうかがって気を引こうとする子
・試し行動が行きすぎて自分でパニックを起こす子
2〜3歳なので「生まれてたった数年」ですが、彼らにとっては人生のすべてに近い時間ですが、
家庭環境に問題を抱え、十分な愛情や安心を知らずに育ってきた子も多く、向き合う度に戸惑いもあります。
「ちゃんと愛情、届いてるかな?」
「この生活が、この子にとってどう響いているんだろう?」
そんな思いが頭をよぎることもしばしばです。
でも、そんな中で――
「甘えることを覚える」
「叱られてもなお、大人がそばにいる」
「笑い合う時間がある」
そんな“ちいさな当たり前”が、子どもたちにとって新しい経験になってくれたらいいなと願っています。
💰 お金のことも正直に言うと…
養育里親には国や自治体から手当や補助が出ます。ありがたい制度です。
下記の2点+申請すれば得られる支援や補助があります。
① 養育費(養育手当)※原則非課税
子どもを養育するための日常的な生活費・教育費等の補助。
食費、衣類、医療費(市販品購入の場合)、日用品、交通費、保育園の送迎などを想定している分。
② 里親手当(委託費)※課税対象:雑所得
里親としての活動そのものに対する“労務提供への報酬”的な位置づけ。
ただ、我が家のように実子が大きい場合、未就園児向けのグッズを一から揃える必要があり、出費はバカになりません。
ベビーカーや子乗せ自転車、オムツ、補助便座、絵本、おもちゃ、着替え、踏み台…必要なものは多種多様です。
もちろん支援センター等に相談すれば、いろいろ手配してくれたりはしますが、回を追うごとに、どうせまたすぐ使うんだったらあった方が良いってなります。
さらに、食事内容や外出費もかさみます。
養育手当が所得扱いになり税金や社会保険との兼ね合いもあり、確定申告や制度の勉強も不可欠なのです。
生活と制度の“二重管理”状態に、正直笑うしかないこともあります。
それでも1年経つと、物の使い回しができるようになり「またこのサイズか!」と迷いも減りました。
生活の工夫や節約術も自然に身につき、家計の見直しにも役立っています。
何より「自分たちにもできることがある」という実感が育ってきました。
📚 魔の二歳児
言葉を覚えかけ、自我が芽生え、うまく表現できずに泣いたり怒ったり。
「さっきまでニコニコしてたやん!」の繰り返し。その瞬間はムムムってなりますけども、その“魔”すらも愛おしかったりもします。
最初は手探りでしたが、今では次に来てくれる子にも「うちで過ごした時間が温かかった」と感じてもらえたら、と願うようになりました。
また機会があれば、養育里親について書いてみますねっ♪ 最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!